読谷村のコスモス畑
読谷村役場の近くには、コスモス畑があります。
例年、1月中旬から2月まで見頃を迎え、多くの人達のいこいの場となっています。
ここは村が管理し、今後も整備計画がある場所なのですが、以前はギンネムなど雑木雑草が生い茂っていた場所でもありました。
「読谷村役場の近くで、何より”読谷中学校”の目の前の敷地がこんな状態ではみっともない」、との声が寄せられ・・・
最初は役場職員で定期的に草刈りをすることも考えましたが、この場所は石も多く、何度も機械を入れて伐採するには、なかなか大変な場所でした。
ならばと”木材チップ”を使えば「防草効果」があるのではと考え、チップを敷き詰めてみることに。
確かに防草効果はあり、草の伸び具合が一定に抑えられ、しかもチップを敷き詰めたことで、地面が柔らかくなり、機械を入れての伐採作業も以前と比べてだいぶ捗るようになりました。
チップと生えてくる草とが、ほどよい肥えた土壌をつくり・・・
しばらくして、
「ここに種をまけば花が咲くんじゃないかな」
という、アイディアが浮かび・・・
業者からの寄附(種や肥料)もあって、ものは試しと”コスモスの種”をまくことにしました。
すると予想以上に、素敵なコスモス畑が生まれ、以前とは見違える姿を見せました。
これが2019年ごろのお話。
それから今に至るまで、毎年この時期になるとピンクのじゅうたんが表れます。
この時期はプロ野球のキャンプシーズンで、沖縄県外からの観光客も多く訪れます。
いまでは観光協会の事業となり、新たな観光スポットとして展開しています。
悩みのタネだったこの場所が、今では笑顔の花が咲く場所へと生まれ変わったのでした。